大阪教育大学里山整備活動記録

2019年4月26日

  • 天候:晴
  • 参加者:17名

2019度の作業計画

2019度の作業計画

本日の作業予定

  • ラン、ユリ、スミレの苗調査
  • 3列と6列にてアカマツ以外の常緑樹伐採

結果

  • 草本苗調査
    A B C D E F G
    スミレ/シュンラン
    スミレ スミレ/ラン -
    ラン スミレ多し/ラン スミレ多し -
    ラン スミレ チゴユリ多し チゴユリ -
    スミレ群落
    - スミレ/シハイスミレ スミレ スミレ トヤマトンボ -
    - ラン7株 - - -
    • スミレは10区画にて数種類を確認した。うち1種類はシハイスミレ。
    • ラン科は8区画にて苗を確認、内1種類は昨年度確認したオオバノトンボソウであり、2株に増えた。 D1地区ではシュンラン1株を確認した。
    • 鉄塔西側近くの通路上にキンラン1株が花をつけていた。場所は昨年度と異なる。
    • ユリ科はE4、F4にてチゴユリを確認した。
    • サクラの実生苗が多数見つかった。
  • 常緑樹伐採作業 常緑樹伐採作業はは全6区画にて終了した。
    A3 B3 C3 D3 C6 D6 E6 F6
    ソヨゴ 2本 1本 1本 2本
    シャシャンボ 1本 3本 2本
    サカキ 1本 1本
    イヌツゲ 1本 2本 2本
    クロバイ
    ネズミサシ
    ネズミモチ 1本
    ヒイラギ 1本 1本
    ナナミノキ
    モチノキ 2本
    ヒサカキ 1本 3本
D1 シュンラン
D1 シュンラン
スミレ
スミレ
E6 オオバノトンボソウ
E6 オオバノトンボソウ科
ラン科
ラン科
A3 ラン科
A3 ラン科
E4 チゴユリ
E4 チゴユリ
キンラン
鉄塔西側のキンラン
ヤマザクラ実生苗
ヤマザクラ実生苗
ツクバネウツギ
ツクバネウツギ
マルバアオダモの花
マルバアオダモの花
クロバイは満開
クロバイは満開

2019年6月14日

  • 天候:曇り
  • 参加者:11名+教育実習生1名

2019度の作業計画

2019度の作業計画

本日の作業予定

  • 全区画にてラン科、ユリ科の苗の継続調査。
  • 全区画にてヤマザクラ実生苗の全数調査と識別番号付け。
  • 確認事項
    • 前回4/26の作業エリア(3列、6列)を確認し、切り残しがあれは、アカマツ以外の常緑樹を伐採。
    • 前年度実施済の 2列、5列(ソヨゴ伐採区)でソヨゴの伐採残りが無い事の確認。
  • 特記事項 下記の2ケ所の常緑樹は、南東側の崖に近い処にあるので、崖面の保護の為に特別に残す。
    • F5にあるソヨゴ大木(3本に株立ち)は両側の株立ちした2本を伐採し、中央の下部は残す。
    • F6にあるクロバイの大木は残す。

結果

  • ユリ科、ラン科については別紙草本調査表参照。 前回作業で見つけたシュンラン、チゴユリは消失か? 
    E6区画にあったトヤマトンボの1株は消失したが、昨年花をつけた株は今年も花の蕾を付けていた。
    C5のユリ
    C5のユリ
    E6 トヤマトンボ
    E6 トヤマトンボ
  • 識別番号を付けたヤマザクラの苗本数は総計53本。
    1列 2列 3列 4列 5列 6列 7列 合計
    4本 2本 4本 11本 9本 17本 6本 53本
    照度水準 サクラ苗本数
    1、4、7列 現状維持区 21本
    2列、5列 ソヨゴ伐採区 11本
    3列、6列 常緑樹伐採区 21本

    注)2列、5列のサクラ苗本数が少ないので次回再確認し、追加すること。

  • 2列、5列にてソヨゴの伐採残りを伐採する。
    E2 4本
    F2 2本
    F5 株立ち4本

次回予定

  • 照度測定。
  • 2列、5列のサクラ苗を探して調査対象本数を増やす。
  • 区画表示を分かり易く整理する。

2019年9月12日

  • 天候:晴
  • 参加者:11名

2019度の作業計画

2019度の作業計画

本日の作業予定

  • 全区画にて照度測定。
  • 全区画にてヤマザクラ実生苗(識別番号の付いた分)の残存状況と草本調査。
  • 全区画の場所確認のために、区画の中央にある樹木に区画番号名札を取り付ける。

結果

1列 2列 3列 4列 5列 6列 7列 合計
6/14調査 4本 2本 4本 11本 9本 17本 6本 53本
9/12調査 2本 2本 4本 15本 6本 10本 4本 46本
照度水準 サクラ苗本数
1、4、7列 現状維持区 21本
2列、5列 ソヨゴ伐採区 8本
3列、6列 常緑樹伐採区 14本

注): 1列のサクラ2本はE1区でなく、E0区の可能性がある。

全40区画において、各区画内の中央近くの立木に区画番号札を取り付けた。
C5のユリ
C5のユリ
C1区画のコクラン10株
C1区画のコクラン10株
D5区画のサクラ
D2区画の50㎝サクラ
アオモジの苗
アオモジの苗

2019年11月1日

  • 天候:晴
  • 参加者:14名

2019度の作業計画

2019度の作業計画

本日の作業予定

  • 半分の区画に於いて照度測定。
  • 照度測定区画に於いて、ヤマザクラ、コナラ、ソヨゴ、アカマツ等の高木種の本数調査。
  • 全区画において、繁茂して来たササの伐採駆除。
  • 繁茂し始めたアオモジの実生苗の本数調査。

結果

高木本数と林内照度計測の結果
高木本数と林内照度
高木本数と林内照度の相関性
 *11月1日(晴天下)での林内照度測定値と高木本数の関係
相関性
相関係数 γ=0.022769801 : ほとんど相関が無い

結果:晴天下で測った林内照度と高木本数の関係は相関性があるとは言えない。

 *10月8日(曇天下)での林内照度測定結果と高木本数の関係
相関性
相関係数 γ= -0.25930219 : 弱い負の相関がある

結果:曇天下で測った林内照度は高木本数と関係がありそうで、本数の多い方が、林内照度は低いと言える。

ササの駆除を実施しました。
ササの駆除
ササの駆除
アオモジ実生苗の繁殖状況

アオモジはクスノキ科に属す落葉亜高木で、日本では九州西部から沖縄に自生する南方系の種ですが、 最近は大阪南部でも良く見ます。岡崎先生が1994年、2007年に実施しました「大阪教育大学柏原キャンパスの植物相」という調査報告書にも、 クスノキ科としてはクスノキとゲッケイジュの記載しかありませんので、アオモジは最近進入して来た新種です。 これまでの調査でアオモジの親木が2本(E2・D4に各1本)あることが判明してます。今回アオモジの実生苗の状況を調べました。 全区画のカバーは出来ませんでしたが、20区画において、合計66本を確認しました。サイズは20cmから大きなものは1mを越えてます。 生長度合は早そうです。

アオモジ実生苗
アオモジ実生苗
アオモジ実生苗

今後、ヤマザクラの生長を林内照度との関係で調べようと思いますが、このままではアオモジが優先種に になってしまい林内を覆ってしまう恐れがありますので、何らかの対策が必要と思います。