高貴寺山林整備活動

2024年4月5日

  • 天候:曇
  • 参加者:4名
2024年4月12日
  • 天候:曇
  • 参加者:3名

本日の主な作業目的

  • サクラ山における調査木57本の開花状況の確認。
  • 調査木にかかっている名札の架け替え。
  • 橋の架け替えに使うヒノキの皮むき。

作業結果


2024年4月19日

  • 天候:晴
  • 参加者:3名

本日の主な作業予定

  • サクラ山における調査木57本の開花状況の確認。
  • 調査木中28本のサンプル用望遠写真撮影。

作業結果

観察結果は調査木57本中、開花後すでに落花40本、満開8本、ウワミズザクラ4本、枯木5本。
全 景
望遠写真撮影
開花目視調査
調査木No.24 満開
ヤマザクラの開花
ウワミズザクラの開花
その他
札の架け替え15枚
黒色コウヤク病
シャガ

2024年5月3日

  • 天候:快晴
  • 参加者:7名

本日の主な作業予定

  • 場所①での作業予定
    • 古い橋を解体して新しい橋を架設する。
  • 場所②での作業予定
    • サクラ山へ登る作業道を整備する。
  • その他の場所での作業
    • 植物観察を行い記録する。
    • 可能なら谷道の整備を行う

作業結果

古い橋を解体撤去し、準備しておいた材料で新たに架橋した
朽ちた橋
橋の解体
新橋の完成
サクラ山で登攀用作業道の整備を実施
落葉を払い突き出た鉄筋は打ち込んだ
植物観察を行い記録をとった
調査中
カンアオイ
ムラサキケマン
ナベワリ

   (カンアオイ)  花のように見えるのは3枚の萼片。
    (ムラサキケマン)種子が一列に入った果実を触ると果皮が割れて勢いよく丸まり、
             その勢いで種子が飛び散る。
    (ナベワリ)   細い花柄の先に、垂れ下がった花が下向きに咲いている。

その他

サクラ山頂上にて
赤みを帯びた若葉も青葉に変化
高貴寺境内の枝垂桜

ご住職から「境内の枝垂桜が弱ってる。手間をかけずに育て たいが(挿し木)等の手段はどうだろうか」と聞かれた。 「素人には判断困難」と申し上げた。


2024年9月20日

  • 天候:快晴
  • 参加者:11名

本日の主な作業予定

  • 人工林の整備:劣勢木の間伐、枯木の伐採
  • スギの胸高直径の測定:①エリアのスギ18本の測定
  • ヒノキの胸高直径の測定:②および③エリアのヒノキ
    各18本の測定
  • サクラ山調査木の胸高直径の測定:④エリアのサクラ
    57本の測定
  • 「高貴寺植物図鑑(仮称)」用の資料採取
  • その他:サクラ山調査木の名札補修
  • フェスタで使用する(子供の丸太切り)用ヒノキ
    丸太2本の伐り出し

作業結果

外気温36度の猛暑の中、下記施業を実施した。

胸高直径の測定
  • ①、②、③、④エリアにおいて、計111本の樹木の胸高直径の測定を完了することが出来た。
  • 胸高直径の測定にあたっては、下図資料にもとづき樹木の山側で地上より1.2mの高さでの測定を試みた。
  • (参考)胸高直径について
    日本では「胸高直径」または「胸高周」
    と呼び地上高1.2mで図るのが伝統。
    但し、北海道では、ヨーロッパの慣習
    である1.3mが用いられて定着。
    最近では国際標準が1.3mになり、
    林学分野でも1.3mが標準的。
    高貴寺では1.2mを採用。
  • しかし4エリアとも、前回胸高直径を測定してから3年経過しているため、樹木に記載していた樹木番号や測定高さのマークが読み取れず、樹木の配置図を確認し1.2mの定規を使用しながらの測定になった。
  • 高貴寺では2014年から胸高直径の計測を実施してきたが、今回の測定で一応終了とし、データを整理・分析することにより(高貴寺におけるスギ・ヒノキ・サクラの成長度合い)を比較・検討してゆきたいと思っている。
  • 以下に、各エリアにおいて収集したデータを示す。
丸太2本の伐り出し
植物観察

2024年10月11日

  • 天候:晴
  • 参加者:13名(内教育実習生2名)

本日の主な作業予定

  • 人工林の整備:枯木を伐採して土留め用の柵を
    構築する
  • 谷道の整備を行う:道に迷わないよう作業道を
    整備し目印を作成する
  • 人工林の区画用テープを張替え人工林の地図を
    作成する
  • 「高貴寺植物図鑑(仮称)」用の資料採取
  • 実習生に対応する:2名の実習生に対し森林文化科の
    活動を説明して人工林で実習を実施する

作業結果

人工林の整備を行った
(現状)急峻な斜面と崩れやすい地表に倒木と枯木が散在
(作業中)滑落に注意を払いながら整備を実施
(作業終了時)伐木材を積み重ねて表土崩壊防止用の堰を構築

(考察)

  • 急峻な斜面での伐木作業や堰の構築は、ロープ等の安全道具を使用することも 困難で、限られた科員によってのみ実施可能な危険作業であった。
  • 急峻な斜面の土砂崩壊を防ぐためには下草を育成するためにヒノキ林を間伐し太陽光 が地面に届くことが必須であるが、費用対効果や我々の能力等、検討事項が多い。
谷道の整備を行い目印をつけ人工林への作業通路を確保した
人工林の区画用テープの張替に着手した
(ロープの現状)
 
(張り替え用ロープ)
園芸用PP黒テープ3mm
実習生に森林文化科を紹介し伐木作業を実施した。

(今後について)

  • 次回の高貴寺の施業は2005年1月10日を予定
  • 2010年以降サクラ山と人工林においてデータを取りながら整備活動を実施してきた。 1月10日には今後の活動内容ついて、山林に足を運んでご住職と打合せを行いたいと思っている。