天王山周辺森林整備作業
2017年4月14日
- 活動時間:10時~14時40分
- 天候:晴
- 参加者:18名
本日の作業予定
- 竹林①及び竹林②上の竹皆伐区域内で崩落防止に関係しないタケがあれば伐採する。但し周辺部分は今後、鹿除け柵の支柱として利用することを考慮して残す。
- 竹林②上のモノレールより外側(西側)のタケを約2m間隔に間伐する。
- 前回、竹林①の一部に地下茎除去区を設定したが、その区の外側に堀を掘って地下茎が侵入しないようにする。
- タケノコがでていれば除去する。但し、広葉樹転換区域の周辺部分は今後鹿除けの柵の支柱として利用することを考慮して残す。
- モノレールの外側で可食期を過ぎたタケノコがある場合、直径15cm程度であれば親タケとして伐らずに残す。
- 鹿除け柵の延長等を本日の作業として行う。
午前の作業
- 全員で作業地に移動。途中、八幡の背割り桜の展望がきく場所を経由する。
- 作業開始前に新人のMさん、Tさんの紹介。全員で歓迎の拍手。
- タケノコ取り、鹿除け柵の延伸、地下茎侵入防止の作業に分かれ取り掛かる。新人の2人には、S副代表が引率し天王山施業の全体説明等を担当。
- 地下茎侵入防止について天王山グループで再検討。溝を掘るよりもトタンか何かで遮断した方が良いとの結論で、竹を30~40cmに切って四分割、六分割して矢板を作り、それを周辺に打ち込んで遮断することにした。午前中は矢板つくりを行う。
午後の作業
- 昼からも午前の作業の続き。
- タケノコ除去が一段落するにつれ、鹿除け柵の人数が増え、竹林①と②の間の道路近くまで柵が延伸する。
- 地下茎侵入防止作業は、溝堀を行い、午前中に作った矢板を打ち込む。まだ地下茎が残っている場所もありなかなかスムーズにはいかないが何とか打ち込み完了。幅は、ヨコ1.1m・タテ1.4m。地下茎除去個所と存在個所との植物の生育の違いを見る為、クヌギのドングリの芽が出始めたのとクスノキの実生の苗をそれぞれに移植をした。
- Nさんから鹿の糞が竹林②と道路との間で西側(モノレールまではいかない)の場所で発見したとの報告あり。早速写真を撮りに向かう。間違いなく鹿の糞であると思われる。初めての驚きの発見。
作業風景
2017年5月5日
- 活動時間:10時~14時45分
- 天候:晴
- 参加者:16名
本日の作業内容
- 竹林①で昨年標識を付けた実生幼木の生存率と生長調査を行う。
- 皆伐区域内等の若竹を除去する。但し崩落防止用や竹柵の支柱に利用出来るものなどは残す。
- モノレール以南以西において約2m間隔の竹の間伐とタケノコの採取。ただし親竹は残す。
- 竹林①の一部に地下茎除去試験区を設定したが、その後の確認と整備。
- 竹林②上の鹿除け用の竹柵を引き続き延長施工する。
- Yさんより提供のあった鹿除けネットの施工方法を検討したい。
午前の作業
- まず皆伐区域内の実生を踏みつけないように、竹の標識をつくり、実生にマーキングする。
- 本日の作業内容に基づき、実生幼木の生存・生長調査、タケノコ取り・若竹の除去・鹿除け柵の延伸の作業に分かれ取り掛かる。
- 前回、地下茎除去試験区に植えたクスノキの苗がこの間の天気で水不足になっていたので、Iさんが駐車場トイレから水道水を運んで補給した。
午後の作業
- 昼からも午前の作業の続き行う。
- 14時30分に作業を終了した。ヒヤリハットはなし。
作業風景
≪若竹の除去作業≫
≪竹林①の実生幼木の生存率調査・成長調査≫
- 昨年10月14日時点でマーキングをした33個体の幼苗は全て生存していた。
- 新たに調査木として14個体を追加した。
≪その他≫
2017年6月16日
- 活動時間:10時~14時45分
- 天候:晴
- 参加者:18名 他に教育実習生3名
本日の作業予定
- 竹林②の夏草、ササを刈る。
- 皆伐区域内等の若竹を除去する。但し崩落防止用や竹柵の支柱に利用出来るものなどは残す。
- モノレール以南以西において約2m間隔の竹の間伐。ただし親竹は残す。
- 竹林①の昨年標識をつけた実生幼木の計測・マーキングを行う。
- 竹林②上の鹿除け用の竹柵を引き続き延長施工する。
午前の作業
- 竹林②の夏草・ササを全員で刈る。
- 竹林②①の若竹の除去。
- 鹿除け用の竹柵延長の施工。
午後の作業
- 竹林②①とも、若竹が多く引き続き除去する。
- 竹柵延長施工。
- 実習生はS氏の指導で竹の除伐を行う。(終了後、Oグループ長から報告)
- 若竹除去を優先したため、竹林①の実生幼木の計測・マーキングはできなかった。
作業風景
竹林②の竹皆伐区域では日当たりが良くなって笹状のタケ以外に草本も増えている。
2017年7月21日
- 活動時間:10時~14時30分
- 天候:快晴
- 参加者:13名
本日の作業予定
前々日に梅雨明けが発表され、大阪36度、京都35℃の最高気温の予報が出ている中での施業となった。
- 全員で墓の上部の整備地の夏草を処理
- 夏草処理が終わればグループに分かれ以下の作業を実施
- 竹林①の区割りのロープ補修と幼苗調査
- 鹿よけ柵の延長作業
- 残存竹の伐採
実施した作業
- 雑草処理と残存竹の伐採
20分も作業すれば汗びっしょりで、炎天下の作業の厳しさを実感。夏草の処理は1時間弱で終了。
- 幼苗調査
目印をつけた実生苗は無くなっていたのもあるが、順調に成長しているものもあり見守りたいが、 クサギやセンダン、ナンキンハゼ等は2~3倍の大きさのものもあり、目指す実生苗の成長には当面人の関与が必要であろう。
竹林①の1年生タケの除去に手間取り幼苗調査はあまりはかどらず、9月以降に継続する。 - 鹿除け用の竹柵延長の施工
作業風景
≪竹林②における夏草処理前後のスナップ≫
2017年9月22日
- 活動時間:10時~12時00分
- 天候:曇りのち雨
- 参加者:17名
本日の作業予定
- 皆伐区域内の笹状のタケと下草の除去。残存タケをさらに減少させる。
(皆伐区域外のタケの間伐は行わない。) - 竹林①の幼苗調査(マーキング 樹種 樹高)
- 竹林①の区画割の明確化
- 竹林②上においてタケ地下茎除去区画を設ける(小区画を数か所))--育苗畑
- 竹林②上のシカ除け柵の延伸
- 11月3日の万博ネイチャーの時の竹ポックリ用の竹(長さ1.3m)15本を用意
実施した作業
- 作業場所に着くと前回までの笹状のタケはなく、ダンドボロギクおよびその他の雑草やクサギが繁茂していた。 まず全員それらを除去する。笹状のタケよりは除去しやすかった。
- 雑草を除去後、幼苗調査4人、区画割2人、鹿除け柵3人、実生苗の保護2人、万博用の竹の用意6人に分かれ作業を行う。 なお、実生苗の保護には竹ペグを作り、約3本を周りに打ちテープで周りを巻いて明示を行う。
- 幼苗調査、鹿除け柵は引き続き作業。その他の完了した者は実生苗の保護に参加及び竹林②のタケの間伐を行う。
- 昼食を摂る時に雨がぽつぽつ降ってきた為、激しくなる前に万博用のタケを手分けして道路上に運び出しFさんの車に積み込む。
- 昼からの作業は雨の為中止。昼食だけ食べて解散となる。
作業風景
≪作業前 ダンドボロギクやクサギの繁茂≫
≪作業後 刈り取った後≫
2017年11月17日
- 活動時間:10時~14時20分
- 天候:晴天
- 参加者:13名
本日の作業予定
- 竹林①と竹林②の間の歩道より上で、今年生えた竹など不要な竹の除伐を行う。
- 竹林②の皆伐地内で広葉樹育苗床づくりを行う。まず竹の地下茎除去区画を設け、その周りを地下茎が 侵入しないように竹の矢板で囲む。
竹の除伐
- 8人が今年生えた竹や古い竹の不要な竹の除伐を行った。
- 2時までの作業で、ほぼ除伐完了。
広葉樹育苗床づくり
- 竹林②の皆伐地内で、5人が地下茎の除去を行う。
- 3本の株を抜いて、ある程度の地下茎を掘り出し、約1.5m角程度の区画を確保
- 竹林は地下茎が縦横に伸び、細根が網の目になっているので、樹木が根を張り難く、育ちにくいのではない か。細根がどんな状態になっているのか調べるため、Iさんが、20cm×15cm角、深さ17cm(9.4kg)の表層 の土を持ち帰られた。どんな結果が出るか、楽しみです。
2017年12月15日
- 活動時間:10時~14時45分
- 天候:晴
- 参加者:16名
本日の作業予定
- 全員で竹林①の危険な棚積みの除去を行う。その後分かれて次の作業をする。
- 前回に引き続き竹林①の伐採。
- 前回に引き続き竹林②の皆伐区域内で広葉樹育苗床づくりを行う。
関連して、Sさんより竹管を容器にして育苗の実験をしたいとの提案があり、本日の作業の一環として行うことを確認した。 - 鹿除け柵の延伸。
危険な棚積みの除去
- 午前中、全員で竹林①西端の2箇所の棚積みの除去を行い、歩道より下に移した。新たに土留めを施した。
竹林①の伐採
- 数本を伐採した。
広葉樹育苗床づくり
- 前回に続き地下茎の除去を行い、どんぐりを埋めた。10センチの竹筒に入れ比較できるようにした。
- 地下茎を除去しない区画(対照区)を設けどんぐりを埋めた。
- 二つの区画の周りをテープで囲み比較できるようにした。
- 新しくSさんの提案で竹筒を使った育苗床を作った。筒の長短、筒を割ったもの、割っていないもので比較できる床を作った。
鹿除け柵の延伸
- 前回に引き続き延伸作業を行った。
気づいたこと
- 棚積みの除去中に、下部の腐った竹のすきまの2~3か所で、直径5cm程度の白色の球形の物体を数個発見した。 手触りは柔らかくお菓子の「鶴の玉子」を思わせるものであった。 帰宅後、図鑑で調べてキヌガサタケまたはアミガサタケの幼菌であろうと見当をつけた。
- 動物の糞発見
- 散策道から竹林②の皆伐区域に降りる途中で竹の切り株の上ほかにイノシシの糞を発見。 イノシシはこのように目立つ方法で存在をアピールすることもあるとのこと。 イノシシは、苗の成長を期待している広葉樹を食うことはないだろうから害なしと思っていたが、 皆伐区域に降りてきてとんでもないことに気づいた。前回大量に散布したアベマキのドングリがすっかり食われていたのだ。
- さらに皆伐区域においてシカの糞も発見した。鹿よけ柵のの完成を急がねばならない。
2018年1月12日
- 活動時間:9時45分~14時45分
- 天候:快晴なれど今冬最低の気温
- 参加者:16名+教育実習生1名
本日の作業予定
- 鹿除け棚の延伸・強化作業を斜面部分と上部のハイキング道側に分かれて実施。
- 広葉樹育苗試験区の周囲に竹の矢板で根の侵入を防ぐための作業。
先月のドングリ竹筒実験場の様子
- 現地に入り先月のドングリ竹筒実験場を見てガックリ! 古竹10cm等に輪切りした筒に土を入れ、ドングリを入れ 設置した実生実験はドングリだけものの見事に無くなっていた。また根を抜去した育苗試験区は竹筒ごと無くなって おり、糞の存在で動物の侵入は想像していたが、活発な動きに防御柵の作成が急がれる
鹿除け棚の延伸・強化作業
- 参加メンバー半分が斜面部分の防御柵完成を目指す。
- 残りのメンバーの半分がハイキング道側の柵を作成。
- 東西を分断する斜面部分の鹿よけ柵は完成。上部の竹林①と②を分けるハイキング道(散策道)は西側半分が 次回への宿題となる。
広葉樹育苗試験区の周囲に竹の矢板打ち込み作業
- 参加メンバーの1/4で育苗試験区の矢板の準備。
- 育苗試験区の矢板打ち込み作業は難航、代わって試験区の周りを約25~30cmの 深さに掘り、溝で分断する「竹地下茎分断エリア」とした。当面矢板に応用するため切断した竹を入れておく。
終業時のコメント
- 竹筒利用のドングリ実生実験は①竹筒にドングリを入れ、残っている切竹の上に設置、②切竹に直接土を入れて ドングリを播く ③ハンギングバスケット方式で行う・・・案が報告。次回ドングリ持参で実施予定。
- 育苗試験区は周りからの竹の根の侵入を分断する溝を切ったが、この溝の対応については今後の課題とする。
作業風景
2018年2月9日
- 活動時間:9時40分~14時45分
- 天候:晴れ(前日までとは違い暖かい一日)
- 参加者:17名+教育実習生1名+菌類研究会4名
昨年12月に竹林①西側の棚積竹を下した後に珍しいキノコを発見。菌類研究会に相談した所 珍しい「カゴタケ」の可能性があるので見に行きたいとの事で今回4名の方が参加された。
本日の作業予定
- 竹林①西端の棚積み竹を下す。(全員)
- 竹林②上において地下茎除去区を拡大する。
- タケの切り株や竹筒を使ってドングリ実生実験。
- 鹿除け柵の延伸、補強。
午前の作業
現地に入ると動物の糞と思われるものを発見。やはり何らかの動物が侵入しているものと思われる。また、 竹林②ではクスノキの成長約1mがみられる。
- 全員で竹林①の西端の棚積み竹を手渡しで下す。ある程度下し終わった後、菌類研究会による「カゴタケ」の 有無の確認。残念ながらこの時点では見つからず。引き続き菌類研究会だけで周辺の調査。
- その後、上記の(2)(3)(4)に分かれて作業開始。
- (2)では、2m*2mのエリアを3m*5mに拡大するため地下茎の除去。
- (3)では、パターン① タケの切り株上に竹筒を差し込む。 13か所
パターン② タケの切り株上に直接土を入れる。 15か所
パターン③ 土を入れた竹筒を鹿除け柵の中空に括り付ける。 4か所を作製。 - (4)では、竹林②の西側(モノレール横)で鹿除け柵受けの延伸、竹林②上部のハイキング道でのタケの差込み 柵の結束と補強を行う。。
- 11時半頃、菌類研究会の方が作業を終わり帰られる。棚積みの個所より2m下がった所で1個体発見し、その周辺 で3個体の「カゴタケ」?を見つけた。その内1個を観察培養してみるとのこと。
午後の作業
- 午後からも同じ作業を継続。
- (3)は実生実験の為、ドングリを竹筒内に埋め込む。 終了後、(2)の地下茎除去のエリア拡大の応援に入る。7個の大きな竹の切り株を除去。最後にドングリを埋め終了。
- 鹿除け柵受けの延伸は、竹林②の西側下棚積み個所に到達。ここからはネットにて鹿除け柵とする為一応完成である。 門扉が出来るよう上部に竹を設置する。後日、柵受けの間がとんでいる個所の補強が必要。
- 柵垣作成は、ハイキング道まで一部を除きほぼ完成。次回からは、竹林②の西側、モノレールの横に入る。 以上で本日の作業は終了。ヒアリハットはOさんが脛を切り株で損傷。原因は、竹の上に笹が乗っていたために 足を突っ込み切り株に引っ掛け損傷した。竹と笹とは分離して置くように指示されていたが徹底されていなかった為の 事故である。再度の徹底が肝要かと。