天王山周辺森林整備作業

2023年4月21日

  • 活動時間:10時~14時30分
  • 天候:晴
  • 参加者:18名

本日の作業予定

  • 移植したサクラの生育の確認とカイガラムシ対策

    NO.3、NO.4について、秋頃についていた貝殻の様な顕著な形は消え、白い点々が付いていた。 ソメイヨシノのカイガラムシ対策について、天王山グループで検討した結果100倍希釈の木酢液を ハンドスプレーで散布し、効果を確認することにしたとの報告があった。

  • 中央エリアの新竹と笹状竹の除去、有棘植物の除去
  • 東エリアのタケ間伐整理
  • タケノコの除去

作業結果

  • ソメイヨシノのカイガラムシ対策について

    NO.3、NO.4について、秋頃についていた貝殻の様な顕著な形は消え、白い点々が付いていた。 これが成長し貝殻のようになっていくものと思い、NO.4に木酢液を散布した。また、NO.3については ブラシでこすり、散布した木との違いを見る事にした。

  • 中央エリアにかなりの新竹や笹状竹が伸びていたが、ほぼ除去できた。
  • 東エリアのタケ間伐は、まだまだ先が遠いが、少しづつ整理の個所が増えてきた。
  • すべてのタケノコは駆除した。
  • 生育調査について

    すべての調査は完了。3月に移植した苗木は、ほぼ全て生育している。生育の度合いが早いと感じる。 次回の調査は、秋頃か。

作業状況

ソメイヨシノのカイガラムシ対策
NO.3のブラシによる対策
 
NO.4の散布による対策
中央エリアの新竹除去
その他
生育調査
サクラ苗:成長が早い
除去したタケノコ

東エリアの状況

  
伐採前の状況
伐採中
伐採後

中央エリアで咲いていた花

イワニガナ
キリ
タチスゲ

タケノコを手に満面の笑み


2023年5月5日

  • 活動時間:10時~14時30分
  • 天候:曇り時々晴
  • 参加者:15名

本日の作業予定

  • 中央エリアの若竹、笹状竹の除去、タケノコ採取
  • 中央エリアの不要木や有棘植物の除去
  • サクラの観察、病虫害への対処
  • 東エリアの枯れ竹処理、老齢竹の間伐
  • 登坂路の整備

作業結果

  • ソメイヨシノのカイガラムシ対策
    木酢液の効果は不明だが引き続き対処
  • 先月植え付けた約80本の実生サクラ苗は現時点で生存率100%。コブシも同様
    自然実生のサクラ若木6本に標柱を立てた。
  • 中央エリアに草が茂っていたがほぼ除去
    笹状竹、不要木、有棘植物もほぼ除去
  • 東エリアの枯れ竹処理が進んだ。
  • リーダーより、北エリアの竹の進入は2本だけ確認
    遊歩道のコブシは鹿の食害にあっていないとの報告
  • 参加者全員にあたるだけのタケノコを確保できた

作業状況

東エリア枯れ竹処理すすむ
コブシ成育
中央エリア作業
中央エリア作業
中央エリア入り口作業後
順調に生育する実生サクラ
実生のカキ
自然生育のエゴノキに花
実生のカエデ 1~3年目
アリがサクラの蜜腺を訪問
ハネムーンそれとも子どもの日?

2023年7月7日

  • 活動時間:10時~13時40分
  • 天候:晴れのち曇り 高温
  • 参加者:14名、実習生1名

本日の作業予定

  • サクラの観察(生存確認、折損、病虫害など)
  • 夏草やクサギなどの刈り取り

作業結果

夏草やクサギ等の刈り取り

6月の活動日が雨のため中止となった。同月下旬に様子を見に行くと夏草やクサギなどが1 mほどにも繁茂し、 サクラの苗木が見えないほどだった。取りあえず、サクラが隠れない程度に刈り取った。

本日の活動でさらにきれいに刈り取られ、爽やかな風が通った。

さらに、通風、日照の妨げになっている常緑広葉樹の伐採を行った。

サクラの観察


折損は6月5日に発見した。 中央エリアに植えたサクラの苗木106本の内、6月16 日時点で96 本の生存があり、 本日でも同数の生存が確認できた。内、16 本が折損している。折損は上段でほぼ横一列状に発生している。 葉を食われた様子は見られないが、シカが直線的に歩きながら茎を食いちぎって行ったのだろうか。 柵ネットのかなり大きい破れが16 日時点見つかっており、その都度修理をしてきた。今日も遊歩道沿いで一カ所あった。

ワタムシ(綿虫)の発生。6月16 日に気づいて以来、サクラ以外の樹木も含めて目立ってきている。 アブラムシの一形態。種類は非常に多い。ウイルスを媒介する場合もあり、果樹、庭木の重要害虫である。 取りあえずベニカX ファインを散布した。ブラシ等で落とし去ることが必要。以上はインターネットで得た知識。 「素人園芸解説-私はこう育てる-」http://heboen3.g1.xrea.com/gaichuu/abura.html

Ⅰさんが自宅からホトトギスを3株持ってこられ、植え付けた。 「ホトトギスは日本の森林や岩場など、湿度の高い場所に自生している山野草です。 初夏に伸びてくる若葉には斑点模様が入っていますが、開花前には斑点模様が消失して鮮やかな緑色になります。 8 月?9 月にかけて、3cm ?5cm ほどのまだら模様をした花を咲かせるのが特徴です。 以上は、インターネット植物図鑑BOTANICA より。botanica-media.jp/libraries/plants/posts/496


2023年9月22日

  • 活動時間:10時~13時40分
  • 天候:曇れのち晴
  • 参加者:15名

本日の作業予定

  • 北エリア3カ所の2m方形区における植生調査
  • 中央エリアのサクラの生育状態調査(主幹折損が多い)
  • 中央エリアでの下草、クサギ、ナンキンハゼ、アカメガシワなどの除去
  • 万博ネイチャーフェスのための竹桿の切り出し

作業結果

植生調査

西下、中、東上の3カ所であらかじめロープ張りをしておいた2m方形区で全木調査。 数え間違いがないように白い紙紐でマーキングをしながら行った。3カ所とも4名で調査し樹種名を確かめて記録した。
西下は遊歩道に近く、中はやや離れている。共に林床は暗い。東上は北エリアの最上部シカ除けネット囲いの中。林床は明るい。

           西下(林床暗い) 中(林床暗い) 東上(林床明るい)
樹高 落葉 常緑 落葉 常緑 落葉 常緑
50cm 未満   10(3)   12  7  
1m 未満   4 1 *2 2
3m 未満 3(1) 2(1)  
3m 以上 1(1) 1  
合計 18 14 13

                 ( ):株立ちを内数で示す。   *:内1本は先端が折損
  落葉〔ヤブムラサキ(1)、ナンキンハゼ(1)、ヌルデ(5)、ヤマグワ(2)、ネムノキ(1)、ムクノキ(1)〕
  常緑〔アラカシ(3)、ネズミモチ(1)、クスノキ(4)、カナメモチ(20)、ヒサカキ(6)〕

【考察】

北エリアのタケ皆伐は2016 年2月12日にひとまず完了している。樹高3m未満がほとんどであることから 調査した樹木の大部分はタケ皆伐以降の実生によるものと考えられる。北エリア全体の状況把握には調査区画が少ないが、 樹種の傾向は明らかである。北エリアは上部と中・下部とで林床の明るさが大きく異なる。 中・下部は常緑広葉樹林の樹冠が形成されていて、今後新たな樹木は現れにくいであろう。 上部は広葉樹主体で開放的である。

東上方形区
露出1/640 F3.2 ISO125
西下方形区
適正露出で撮影
同左
東上方形区と同じ露出で撮影
サクラ生育状態調査

育成中のサクラに多数の主幹折損が起こっている。最初に気づいたのは6月16日。 続いて7月7日に16本の折損を確認。今回、折損確認数は57本に及んだ。 幸い、枯死は少ない。(実生苗生存総数4/12 : 95 本7/7 : 96 本今回9/22 : 89 本) 主幹折損のため樹高を測定できないサクラが多かったが、主幹直径を前回4月21 日は地上0.5 mで測定し、今回は胸高で測定したにもかかわらずかなり肥大生長し ていることがデータとして得られた。

実生苗生存確認数 89本 4/21 からの枯死および不明数 6 本
全生存木の4/21 と比べての幹直径成長率は 155%
 その内、主幹折損57本4/21 と比べての直径成長率は 145%
 無事だったのは 32 本 4/21 と比べての直径生長率は 162%
                   樹高生長率は 163%

主幹折損したサクラと無事だったサクラの胸高直径の平均値は以下の通り。

主幹折損(枯死を含む) 胸高直径平均値 1.13cm
無事          胸高直径平均値 2.15cm

胸高直径がおよそ1.8cm を越えるとほぼ無事であった。 何がサクラを折ったのか。シカか、人か。はたまた別の何かか。いずれの推測も 決め手に欠ける。主幹が折損されても枯れなければ、徒長せずにサクラらしく横 に枝を張るきっかけになるのではと楽天的にとらえることもできるかも知れない

中央エリアでの下草除去

前回の7月7日以来の下草除去である。イネ科やダンドボロギクなどの草本に加えて、 クサギ、ナンキンハゼ、アカメガシワが地面を覆い尽くしている。棘のあるクサイチゴ、 タラノキなども難物である。これらは林床の暗い北エリアでは生育できない植物ばかりである。 サクラが十分枝を広げ、地面に影をつくるまではたたかい続ける覚悟が要るようだ。 今回は草刈り機を2台使ったので、中央エリア全体にわたってほぼ刈り取ることができた。

竹桿の切り出し

万博ネイチャーフェスでの子どもたちの「竹切り体験-竹ぽっくり作り」のため、 竹桿を120 cmに裁断し15本搬出した。

その他の観察

大山崎町から提供を受けた4本のソメイヨシノの内№4は依然カイガラムシが付い ている。樹勢を弱めるので、効果的な対処が必要である。

上から押しへしゃげられたツバキの枝。
他にも何本かのツバキが同様の被害を
受けている。葉に泥がかかっている
のでイノシシの仕業かと思われる。
実を取ろうとしていたのかも知れ
ない。

早くも色づき始めた実生育ちの
イロハモミジ
実生3年目のクロマツ
 

2023年11月3日

  • 活動時間:10時~14時30分
  • 天候:晴れ
  • 参加者:8名

本日の作業予定

  • 中央エリアの不要木の伐採、笹状のタケや夏草などの撤去
  • サクラの生存調査(札の付け替え)

作業結果

日よけのテントの位置を移動

日よけのテントを張る個所にあるサクラが大きく成長してきたので、テントの位置を東側に移動する活動から開始。

サクラの札の付け替えについて

全部で99枚用意し全て付け替え完了。但し、枯死2本、消失1本あり。
これまでマーキングしていなかった自然実生のサクラにも新たに札をつけた。




ソメイヨシノ NO.1
元気に育つ 紅葉あり
ソメイヨシノ NO.2
元気に育つ 紅葉あり
ソメイヨシノ NO.3
元気に育つ
ソメイヨシノ NO.4         
生育悪し
(カイガラムシの影響か)
カイガラムシ付着
 
折られた所から
元気に育つ
中央エリアの不要木の伐採、笹状のタケや夏草などの撤去
その他
  • 柵の点検をした所、4か所の穴が見つかった。
  • 朝の朝礼場所(駐車場)への坂道が急勾配でしんどいので、帰り道のコースを上がり、 バスのUターン場所で体操、準備等を行う案を検討。但し、車の方は、従来通り駐車場に駐車し、 新朝礼場所に合流していただく。この案について次回試行的に実施することで一致。   
入口から入った所に菊の花が満開
          
綺麗になった南側の柵付近
          

2023年11月24日

  • 活動時間:10時~14時30分
  • 天候:晴れ
  • 参加者:9名

前回の反省会での提案に基づき、今回試行的にバス回転場でラジオ体操、朝礼を実施

本日の作業予定

  • 北エリアに新たに調査区を2カ所設けたので、その場所の樹木調査
  • 北エリア後背地の雑木林の大径木の調査(常緑樹/落葉樹)
  • 中央エリアのクサギなど繁茂する灌木と笹状タケの除去
  • サクラへの日照の妨げになるカシ類等常緑樹のの伐採
  • 柵、ネットの点検と補修

作業結果

植生調査

北エリアの「西上」方形区とその東隣「中」方形区の2カ所の新たに設けた調査区で調査した。 前回同様、白い紙紐でマーキングしながら行った。「西上」方形区は開けて明るいところで落葉樹が多く、 「中」方形区は林の中で林床は暗く、常緑樹が多かった。

雑木林の大径木調査

 北エリア後背地の雑木林の大径木調査(常緑樹と落葉樹に分けて)を行った。木の幹の胸高円周 を測った。測定した76本中胸高直径30cm以上は20本で、落葉樹が14本、常緑樹が6本だった。
 我々が作業を始めた頃は、北エリア後背地はまだ 空が見えるところがあったが、今回入ってみると、 上は樹木で閉ざされ、ほとんど木がびっしり生えた 森の中。大きい楠が聳え、荘厳な雰囲気を感じた。

中央エリアの整理
中央エリア下のタケの整理
          
すっきりきれいになった
          
中央エリアのクサギなど
繁茂する灌木等の除去
          
柵の点検

柵の点検をしたところ、ネットの破れたところが4か所見つかった。

侵入跡
          
補修後
          
その他

今、ちょうど宝積寺の木々が紅葉して、綺麗でした。


2023年12月15日

  • 活動時間:10時30分~14時30分
  • 天候:曇り
  • 参加者:9名

本日の作業予定

  • 中央エリアの不要草木竹の除去
  • 東エリアと遊歩道の枯竹整備・間伐
  • 柵、ネットの点検と補修

作業の様子

中央エリアの不要草木竹の除去
遊歩道の枯竹整備
遊歩道の作業前
                     
遊歩道の作業後
          
東エリアの作業
その他
  • ネットが一箇所破られていた。

2024年1月19日

  • 活動時間:10時~14時30分
  • 天候:曇りのち晴れ
  • 参加者:12名 実習生1名

本日の作業予定

  • 中央エリア: 観察、常緑樹の摘伐、笹状タケの刈り取り
  • 東エリア(放置竹林): タケ間伐、枯れ竹整理
  • 柵、ネットの点検と補修

作業の様子

柵を押し広げ、ネットを破り、
                     
スイセンの球根を掘り起こし・・・
          
遺留品を置いていった。
                     
実習生と共に柵を補修。
                     
依然としてソメイヨシノ№4にはカイガラムシが付着している。
中央エリア遊歩道沿いの柵内側には笹状タケが多い。
実習生、タケ伐り初体験。(東エリア)
                     
冬を彩る赤い実、カナメモチ。
          

2024年2月16日

  • 活動時間:10時~14時30分
  • 天候:曇り一時晴れ
  • 参加者:14名

本日の作業予定

  • 中央エリア:常緑樹の間伐、クサギ、有棘植物(野イチゴ類)の除去
  • 東エリア(放置竹林): タケ間伐、枯れタケ整理
  • 階段の整備

終了ミーティング

  • 有棘植物(野イチゴ類)は、活動個所全般に広がっている。
  • 階段の整備は、一部を除き完了。
  • イノシシ等の侵入痕跡1箇所、糞あり。新たな主軸折り2本発見。
  • 3月9日に行われる大山崎町・島本町森林ボランティア養成講座交流会には1~2名出席。

作業の様子

有棘植物(野イチゴ類)の除去
イチゴ類は匍匐枝を長く伸ばし、
栄養生殖をする。
                     
東エリアのタケ間伐、枯れタケ整理
階段の整備
中央エリアのサクラ等の様子
大きく育ったNO。1ソメイヨシノ
                     
折られても育つ
                     
折られても良く育つ寒緋桜
                     
コブシも目が出てきた
                     
カンヒザクラの展葉が
始まっていた。
          
水仙の育ちが悪い
 
          
 
          
刃物によるかのような切断面
          
完全にへし折られたオオシマ×ソメイヨシノ交雑④
          
イノシシのものと思われる糞
          
かみ傷から樹脂を流している
 オオシマザクラ④
修復反応か、出血か。
          

2024年3月1日

  • 活動時間:10時~14時30分
  • 天候:曇りのち晴れ
  • 参加者:14名

本日の作業予定

  • 中央エリアの笹状タケ、有棘植物(クサイチゴ)、クサギなどの除去
  • 東エリア(放置竹林)のタケ間伐、枯れ竹整理
  • サクラ若木の剪定と癒合剤トップジン塗布

サクラの剪定について

ことわざに「桜剪るバカ、梅剪らぬバカ」というが、 今回敢えて実験的に剪定してみることにした。 公園や並木のサクラはいずれも主軸は人の背丈ぐらい の高さまでで、そこからは枝分かれをしていて花を観 賞するにふさわしい樹形をしている。一般のサクラの 苗木は接ぎ木によるもので、我々のサクラは実生から 育てたものであるという違いからかも知れないが主軸 の伸びが著しく、このまま無剪定でいくと縦にばかり 伸びて横張の少ない樹形になってしまうのではないか。 半面、我々のサクラの多くが昨年シカによる主軸折り の被害を受けた結果として、側芽の発生が促されて新 しい枝が出ていた。 そこで今回、育苗圃に残されている数本のサクラを試 験的に背丈で主軸剪りをしてみる。切断面には病原菌 の侵入を防止するため癒合剤トップジンを塗布する。 これはトップジンの有効性並びに薬害性の有無の試験も兼ねる。

活動報告

東エリアの整理

遊歩道に倒れかかっている枯れ竹の処理作業。写真の右方は枯れ竹が整理されてすっきりした東エリア。

主軸の背丈剪定

カンヒザクラはすでに展葉しているので対象外とした。 育苗圃残置で密植状態になっている種名不詳の樹高3 mほどのサクラ2本について実施した。 切断面にはトップジンを塗布した。

主軸折れの手当

シカに折られた主軸や枝は、折れ口から数センチ下まで変色し枯れ乃至腐れが入っていることが分かった。 また、咬み傷の跡の内部も変色していた。中央エリア全体のサクラ4 5 本について折れ口下の病変部を 切り落としてトップジンを塗布した。(一部のサクラは病変部を完全はに切り落とせなかった。 また、主軸折れでも上記の手当をしなかったサクラが7本あった。)