平成18年度 シニア自然大学研究部 水生生物科活動計画
”みんなで水遊びを楽しみながら、まとめてみれば
それが水辺の生き物調査だ!“をモットーに。
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基 本 指 針
1.水辺の生き物と環境を調べ、生命と文化の源である水と生き物の生態を知り、保全し、
未来に託すことを目指します。
2.大阪府を中心とする河川・水田・池などのウェットランド(湿地)に生息する
淡水魚・水生昆虫・両生類・甲殻類・水生植物など水辺の生き物と環境を調査して、
次世代に残すべき水辺遺産目録を作ることを当面の課題とします。
3.科内のとどまらず、志を同じくする組織外の個人や団体と強調しつつ、
市民と研究者・行政の架け橋の役割を果たすことを目標に研鑽します。
1.大阪府を中心とする水辺の調査研究活動
1)水生生物の生態調査
@淡水魚 A水生昆虫 B両生類 C甲殻類 D水生植物 E汽水生物 Fその他水辺の生き物
2)特定河川流域の定点・定期観察
@重点水系を淀川水系、大和川水系、猪名川水系とする。
淀川水系: 淀川、安威川、木津川、天野川*、芥川
大和川水系:大和川、石川*
猪名川水系:猪名川*、余野川、箕面川、藻川
その他の水域:武庫川水系、琵琶湖水域、加古川水系
A特定河川(*印)の上流、中流、下流域の特定地点と生息する生き物を、季節(定期的に)を変えて、
観察・調査する。活動可能日のほぼ半数をこの調査の目安とする。具体的実施計画は別途定める。
Bその他の河川、ため池などは、定点・定期調査の予備的調査と位置づけて、適宜実施する。
C調査地点の水質を測定記録する。調査項目は、別途定める調査表に明記する。
尚、BODなど難度の高い試験項目については、自治体が継続的に調査しているデータを収集、援用する。
3)水辺環境調査会との合同・連携調査
・メダカ ・カエル ・淡水生カメ ・外来種 などの調査
2.自主研究・研修活動
1)水生生物標本作成と活用
淡水魚、水生昆虫、淡水貝、水生植物、甲殻類など
2)汽水域・海域と生き物
3)淡水エビの地域分布
4)水生昆虫の地域分布
5)水・生き物・文化
6)淡水魚の地域分布と変異(長期課題、遺伝子検索を含む)
7)マイリバーの自主調査
8)外来水生生物
ブルーギル、ブラックバス、カダヤシ、ミシシッピアカミミガメ、スクミリンゴガイ、ウォーターレタス、ホテイアオイ等
9)研究施設見学:水族館、博物館、研究機関 随時
10)
外部講演・研修会参加 随時
3.社会・保全活動
1)シニア自然大学イベント・学習会
2)自治体など外部組織との連携 随時
3)市民公開セミナー・観察会など市民啓蒙活動 随時
4)水生生物緊急救出作戦 随時
4.親睦活動
1)遠征採集 琵琶湖安曇川、白浜臨海試験場、美山など
2)諸懇親会 歓迎会、忘年会、新年会
5.調査実施要領・記録
1)希少水生生物・生態等の新知見を得た場合は、研究機関などに鑑定を求め、場合によっては、外部発表、標本の提供・保管などの措置を講ずる。
2)調査実施要領:フォームを定めて記録を残す。
@採集方法ならびに証拠標本作成基準 別紙参照
A採集・観察記録(フィールドノート)
別紙参照
B同採集集計表 別紙参照
C調査結果記録 別紙参照
7.活動予算:研究部予算決定次第競技
8.役割分担:
以上