「水生生物研究科」 調査採集マニュアル
シニア自然大学研究部水生生物科
(2006.3.10作成)
1.採集に当たって準備する持ち物
採集道具:タモ網(D型、全長90cmまたは120cm)
投網(21節800目,1000目,1200目)
セル瓶
標本を入れるもの
地図(国土地理院の2万5千分の1地図を用いる)
水質検査:酸素濃度計(水、気温、溶存酸素), ph試験キット
尚、水質検査は、当該調査場所ごとに、生き物採集に先立って実施することを原則とする。
2.採集要綱
1)採集方法
(1)定量的採集と定性的採集の組み合わせによって行ない、調査の前半に、
一定調査員が一定時間の定量的な採集を行ない、以後は定性的な採集に切り替える。
(2)淡水魚・甲殻類など
@投網を1〜数回家、その後50分間タモ網で採集。
A投網が打てない場所の場合は50分間タモ網で採集
B水に入ってタモ網で採集できない場合、釣り、セル瓶を併用する。
C複数の調査員の場合は適宜調査地点を変える。20m前後の間隔を基本とする。
E採集した数量は、できるだけ正確に記録する。
(3)水生昆虫等:淡水魚に準ずるが、以下の点を遵守する。
@50分間タモ網、金網などによる採集を行う。
A他の調査員が同一調査水域について、安水魚の定量採集中に採取した水生昆虫等は、記録に加える。
B定量的採集の記録と定性的採集記録は分けて記録する。
3)定性的採集について
(1)一定水域における水生生物の生息種を出来るだけ網羅的に調査することに主眼をおいて採集する。
(2)調査水域は、そのつど(場所ごとに)定める。
(3)調査結果は、淡水魚、甲殻類、淡水貝、水生昆虫だ度に分けて記録する。別途記録様式を定める。
(4)採集数量は、T:1〜49匹、 U:50〜99匹、 V:50〜99匹、 V:100匹〜
の三段階で記録する。但し、〜10匹以内のときは個体数を記録する。
4)調査記録
(1)得られた調査記録類並びに年度統計・発表記録類などは、シニア自然大学水生生物科保管場所に収納・保存する。
(2)水辺環境調査表、定量・定性的採集調査表等調査記録様式は別添の通りとする。
5)証拠標本
(1)標本を残す場合は、ホルマリンもしくはエタノールに浸漬、固定保存する。
(2)標本には、物に定める標本カードを記入添付する。
(3)標本による同定ならびに保管は、