水生生物調査活動安全マニュアル
水生マニュアル3
水生生物科 2007. 4. 1改訂
安全マニュアルを守る
* 水辺の調査は、常に危険との背中合わせであることを認識しましょう。
若い時とは異なり、体力、反射神経、足腰の衰えを直視しましょう。
事故の無い楽しい水辺の調査が出来るよう、この安全マニュアルを守りましょう。
調査を始める前の準備体操を行なう
* 現場に全員集合したら直ぐに先ず、ラジオ体操をして身体の調子を整えましょう。
自然の中でより清々しい気持ちになって調査活動ができます。
・川底の石やヘドロ等で体のバランスを崩した場合など、苔でスリップした場合など、
転んだりする事がより防げる様になります。
雨降りの後の調査について
* 水かさが増し、流れも速く、濁って底が見え難くなっています。
以前に来た経験のある場所でも台風などによる増水などで常に川相が変化しています。
深みや流れの速さに細心の注意をし、タモで、深さを確認してから、前進しましょう。
服装・装備に付いて
* ウエダーの腰あたりのバンドは身体に密着する様に、しっかりと閉めて置きましょう。
・バランスを崩して水に浸かったとき、水が胸から入って足の方まで直ぐに行かないようにする為。
* ウエダーを着て入る水深は膝頭前後までで、流れの強い処では太腿や腰までつかっては大変危険です。
・ウエダーの内側に水が一度に沢山入ると体の自由が利き難くなり、立ち上がる事も困難、水難事故になる。
* 夏でも長袖を着ましょう。
・ 直射日光による肉体疲労を軽減し、腕の擦り傷など防止する為。
投網について
* 池や川底に大きい石や廃棄物などが有ると、投網がそれに引っ掛かり、引き寄せられなくなります。
浅い所では、川に入って直接外せますが、深みでは、それはできません。ここで無理をして深みに入らない様にしましょう。
残念ながら網はあきらめて下さい。
・ この様な事にならない様に、投げる前に川底への充分な注意が必要です。
* 網を投げた後、体のバランスを崩す時が有ります。足場をしっかり確保して投げることは勿論ですが、
転んでも安全を確保できるところから投げましょう。
深みに入ってとか、崖縁の様なところは避けましょう。
各自の居場所に付いて
* お互い目の届く範囲で調査するのを基本としましょう。
それ以上離れる場合は誰かにその事を伝えて置きましょう。(なるべく単独行動は止めましょう)
* 召集やその返事、場合によっては緊急の連絡手段として笛(呼子)を各自で携帯して置きましょう。
マムシに注意
* 丘陵地帯や山間部の池や川、水田などのそばの草むらにはマムシが いる事が有ります。
我々の水生調査以外にも水辺の生き物調査をされる時にはそれを意識しておく事が必要です。
むやみに草むらに手を入れないよう、また、ズボンの裾と靴との間が空かないようにするとかの注意が必要です。
草むらを歩く時は、危険を感じたら、杖で前方を突付いて前進しましよう。
破傷風防止に付いて
* 調査中、擦り傷や怪我をした時のため、消毒薬、バンドエイドなど各自で携帯して置きましょう。
また、最初から擦り傷など有る場合は、汚い水に濡れる事は避けましょう。
危険情報の収集
* 調査中に「ヒヤリ」「ハット」したことを話し合いましょう。
水生生物科以外の事故情報も積極的に入手して、事故防止に役立てましょう。
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