観察会記録(2019年 3月度)
森林文化のホームページへ

高取城址と壺阪寺散策ウォーク

観察日: 平成31年3月29日(金) 時間: 9:45〜15:45 

天 候: 晴れ時々曇り


コース :  近鉄壺阪山駅(9時45分集合)→土佐街道散策→砂防公園→宗泉寺→猿石→高取城址(昼食)
       →五百羅漢石仏群→壺阪寺→(バス)→近鉄壺阪山駅 15時45分着

参加者 : 18名
「観察会概要」

 リ−ダ−が本日予定の概略を説明した後、9時50分出発。土佐街道を南方向に散策
開始。


 土佐街道は、六世紀頃都造りの労役で土佐の国から召し出されたものの任務を終えた時には朝廷の援助がなく帰郷がかなわず、この地に住み着いたことから土佐と名付けられたと言われる。
 近世になって、植村氏が高取城に入部後、山上では日常生活が不便なため、藩主をはじめ家臣の屋敷は街道筋に移され、次第に城下町として政治、経済の中心となっていった。
センブリ ナンテン キキョウ ドクダミ アオキ
 高取町は古くから薬草の地として知られており 石畳みの路面には所々に薬草を描いたタイルが埋め込まれている。


 また、古くから漢方薬を扱っていると思われる薬局も見られる。
 高取城の城下町として栄えた土佐街道沿いには、古い町家が現存しており、毎年3月には「町家雛めぐり」が開催されている。 多くの家の門前には 雛人形が飾られて自由に見ることが出来る。

 メイン会場には17段500体の「天壇のお雛さま」が飾られ、見る人を圧倒している。
上子島砂防公園 (10:50)
高取城への入り口にあたる所に上子島砂防公園があり、梅・桜などが植栽されている。桜の開花はもう少し先か?
宗泉寺(11:10)
高取藩主植村氏の菩提寺。
元は植村家政の下屋敷で、元禄11年(1698年)寺として創設。植村氏累代の墓碑がある。
猿石(11:50)
明日香村から持って来られたと言う。
宗泉寺から先は土道の登山道が続く。
高取城址(12:20着)
ここで昼食を摂った。

高取城は標高583mの高取山山上に築かれた山城で、城内の面積は約10,000u、周囲約3Km。城郭全体の面積は約60,000u、周囲約30Kmに及ぶ国内最大規模の山城で備中松山城(岡山県)、岩村城(岐阜県)と共に日本三大山城に数えられる。
 昼食後13時10分出発 壺阪寺に向かうハイキングコースを歩く。




40分程歩くと五百羅漢石仏群に着く。
壺阪寺から高取城址に続く山腹の岩に無数の石仏が彫られている。

五百羅漢 : 釈迦入滅後第一回の経典結集、および第四回の結集の時集まった500人の
聖者。
日本の禅宗では五百羅漢が崇拝された。




石仏群から少し下山すると舗装された道路に出る。

その道を歩いていくと右下方向に壺阪寺が見えてくる。
壷阪寺(14:20)

西国三十三ヶ所観音霊場第六番札所。真言宗。

本尊十一面千手観世音菩薩は目の観音様として信仰を集めている。
ここで、次のバスの時間まで約1時間,自由見学となった。各々思い思いに境内を散策。

特に目立ったものは インドから運ばれたという高さ二十mの大観音石像をはじめ石の仏像。




 「壺阪寺大雛曼荼羅」
日本最大級の1500体の雛人形を本尊十一面千手観音の前で祀ってある。

15:35発のバスで近鉄壺阪山駅に向かう。
  歩行距離は約8.5Km。本日の観察会は、桜には少し早かったものの、好天に恵まれ、気持ちの良い春の一日を
 過ごすことが出来ました。
このページのトップへ