観察会記録(2017年 5月度)

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高貴寺周辺と竹ノ内街道

観察日:平成29年5月26日(金) 時間:9時30分(喜志駅)〜15時50分(当麻寺駅)  天候:晴れ

参加者:20名

コース・タイム  9:30近鉄喜志駅→10:00バス・近つ飛鳥風土記の丘公園→10:15博物館→10:35古墳群散策
          →11:30平石城址→12:00磐船大神社→高貴寺(昼食12:30-13:10) →13:45平石峠
          →14:45竹ノ内街道→14:40芭蕉ゆかりの綿引塚→15:00當麻寺→15:50近鉄当麻寺駅
 
<観察会概要>
 今回実施する観察会は、4月に高貴寺の桜時期に予定していたが、雨で5月に変更なった。
 近つ飛鳥風土記公園へは阪南ネオポリス行きに乗車し終点が公園である。先月と違い好天新緑の中を歩き博物館に到着。近つ飛鳥は古事記にも載され 、奈良の飛鳥(遠つ飛鳥)対してつけられた古称 (難波京から見た説もある) 。園内には102基の古墳が有り、古くから文化が栄え、河内を治めた渡来人の豪族の墓とされている。リーダーのNさんより精巧な模型を基に観察会のコース説明を受ける。
恒例の準備体操 近つ博物館
 博物館を出ると6世紀前から7世紀中頃に築かれた一須賀古墳群があり大半は横穴式石室である。内部も入ることが出来た。比較的整備された丘の道を高貴寺に向かって歩く。
横穴式石室 墳墓の中へ 石室はどこに
 ゴルフ場に沿って歩くためプレイしている人又、阪南ネオポリスの町が良く見える。三叉路があり少し登ると平石城跡に到着した。平石城は南北朝の頃赤坂城の出城の一つで平岩茂直(南朝で官位は高位の従三位・中納言クラス)が築城し足利勢と戦った
阪南ネオポリス 平石城を目指し標識確認 平石城の石碑で撮影
 城跡を下り、磐船大神社へ林の中を進む、一車線幅の道路に出ると、直ぐ登りとなり気持ち良い汗が出る。 神社は森の中に有り社殿は趣のある造りであった。磐船大神社は高貴寺(6世紀末から7世紀初頭に文武天皇の勅願より役行者が開基し、空海が来住した際に高貴寺と改称)の慈雲が江戸時代に葛城神道を広めるために道場として建立した。 明治初年に神仏分離より高貴寺と分離された。
磐船大神社へ道路を渡り登る 磐船大神社の鳥居 本殿
 神社を出て高貴寺で昼食をとる。高貴寺から平石峠に向って進むが、5年位前に歩いた時より道が荒れていた。平石峠ではダイヤモンドトレールの標識があるが、我々は当麻町方面の標識に下り、進む道は整備されている。途中樹木観察を行っていると前方には南阪奈道路が見え山肌には古墳群も見える。
 1時間位進むと7世紀初頃に官道(国道)として整備された竹ノ内街道に出た。現在は、道路には住宅地が並んでいる。芭蕉が弟子の実家に度々訪問し俳句を詠んだとされる休憩所に立ち寄る。コースの最終地点である7世紀創建で大和七福八宝めぐりの當麻寺に到着した。 尚、 同寺には、文化財が多く本殿他7件重要文化財が多数あり、特に中将姫伝説の国宝曼荼羅が有名である。
竹ノ内街道 當麻寺山門 国宝の本殿
 観察した草木
エゴノキ ハコネウツギ ハナイカダ雄株
キキョウソウ シライトソウ 高貴寺の山門前
歩いたコース11km

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