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くつきの森・針江生水の郷(滋賀)観察日:平成26年5月16日 時間:7時30分〜17時30分 天候:晴れ コース:難波〜名神〜湖西道路〜鯖街道〜高島市くつきの森〜針江生水の郷〜難波 <観察会概要> @ くつきの森植物観察会(ガイド:麻生里山センターE氏) 10:00〜12:15 さわやかな五月晴れの下、前日の雨で洗われてひときわ鮮やかな新緑の森を散策した。くつきの森事務所がある「やまね館」でヒル対策の準備を念入りにしてスタート、湿地園を通るとあとはかわいた道。(実はこの湿地園の入り口でNさんがヒルを発見、数人の人だけご対面。) しばらく上るとほとら山という開けたところに出てきた。ここは昔スギの人工林の後、採草地として牛などの飼料の草を刈っていたところ。広葉樹を植栽したが1平方qあたり10頭というシカの増加でワラビ以外はほとんど食い尽くされ、下草狩りをした後のような状態であった。ナラ枯れも進み、30年前と比べ植生がガラッと変わってしまったそうである。 ユリノキ広場の周りには東京の小石川植物園から苗をもらって植栽した植物が数多く見られた。4本のハンカチの木は、たくさん白いハンカチで歓迎してくれた。ユリノキは少しだけ開花が見られた。 |
ほとら山の様子 | カマツカ | ミツバウツギ | レンゲツツジ |
エビネ | センペルセコイア | ハルニレ | ハンカチノキ |
ユリノキの花 | サイカチノキ | ユリノキ広場での集合写真 |
A 針江生水の郷観察会(ガイド:針江生水の郷委員会F氏)13:40〜15:00 高島市針江地区は湧水や清流を利用した生活が営まれていることで知られている(かばた:家庭の敷地内の湧水を利用したもの)今回は湖畔コースのガイドをお願いし、琵琶湖周辺の植物(葦など)や固有の動物などの保護・保全活動を地域・集落で取り組んでおられる話を聞き見学させてもらった。
針江地区の水田では、琵琶湖からの魚を水田に戻すために魚道を作ったり、鮒ずしで有名なニゴロブナの稚魚を放流している。また無農薬の米作りや濁った水をあいた水田を使って浄化を行う取り組みのおかげで絶滅危惧種のスジシマドジョウや蛍が戻ってきたとの話を聞いた。 |
広大な水田での、取り組みを聞く。冬にも水を張り白鳥が飛来してくる水田。 |
プロジェクトの看板、堰上式の魚道を設け、魚の産卵や成育を助ける。 |
水路からあいた水田に水をひき蛇行した流れを作り水を浄化している。 |
<琵琶湖針江浜や中島自然池の葦の保全の状況観察> 琵琶湖の針江浜ではノウルシの群落や葦焼きなどの保全活動に取り組まれ、中島自然池ではチイキのボランティアや子供たちも一緒になって繁殖した藻を船で引き揚げる活動などで葦の群生地と景観を守っておられる話をお聞きした。 |
琵琶湖針江浜の葦の群落。枯れた葦の様子から針江の名前がつく。 |
NHKでも心に残る風景として放映された中島池。船着き場で。 |
中島池の藻などの清掃に使う船これに子どもたちも乗って清掃活動。 |