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(株)タクマ工場見学とバイオマス発電プラントの紹介 観察日:平成26年6月13日 時間:10:00〜15:00 天候:晴れ コース:(株)タクマ播磨工場(山陽電鉄荒井駅) 参加者:16名 案 内 : タクマ社取締役、工場長、工場スタッフ、OBのI氏 |
スケジュール
・午前:10:00〜12:10
(株)タクマ社の事業概要・工場内容紹介
大型ボイラー製造工程、設備などの見学
・午後:12:40〜14:40
バイオマス発電概要説明
バイオマス発電所ビデオ鑑賞
質疑応答
・15:00解散
工場内部(パンフより)
●タクマ社の概要
タクマ社は昭和13年ボイラー製造を目的に創設され、その後経済成長に伴う環境公害問題にも取り組み、ごみ焼却プラントや水処理プラントなどの事業へも進出。海外にも輸出するだけでなく、製造拠点を拡大している。特にバイオマス発電などのプラントは、森林文化科としても関心のある事項であった。
●工場見学・太陽光発電所見学から
工場では主にボイラー製造の工程を見せてもらった。ボイラー本体の元になる最大厚さ10pの鋼板を曲げる4000tプレスの大きさには圧倒された。またボイラー各部の溶接などは、ロボット溶接を始め機械化されている工程が多かったが、ボイラー円筒部とパイプのつなぎ目の重要な個所は職人技の手作業に頼るところが大きいといった話を聞くと、「プロジェクトX」で取り上げられていた日本の製造業の高揚期を思い起こされた気がした。
そのタクマ社でも、海外生産の割合が少しずつ増加するに伴い、当播磨工場も規模を縮小する過程であるらしい。それに伴い空いた敷地28000m2に再生可能エネルギー固定買取制度による認定設備の発電出力1950kWの太陽光発電所を建設。
2013年10月より運転を開始、現在順調に推移し投資を回収できる時期が早くなるとの話を聞いた。(運転経費、設備のメンテナンス費用なども少ないとのこと)
4000t プレス機
太陽光発電パネル | 焼却プラント模型前 |
●バイオマス発電概要説明とビデオによるバイオマス発電所の紹介
地球温暖化防止のためのCO2削減が急務とされ、再生可能エネルギーの活用が叫ばれるなかで、タクマ社は早くからバイオマス燃焼ボイラーを製造してきたノウハウをいかし、バイオマス発電のプラントを世界のあちこちに納入されているとのこと。
バイオマス材料としては、木質廃棄物(チップ、間伐材、など)、バガス(サトウキビ)、鶏糞、ごみ等々。
バイオマス材料の種類により、発熱量に違いがあること、材料の成分により燃焼の際に出る有毒な物質処理の課題などを聞いた。
バイオマス発電事業として平成17年より稼働の茨城県ひたちなか市の(株)バイオパワー勝田の施設のビデオを鑑賞。
*タクマ社としては今年と来年で木質バイオマス利用プランを約20件受注されているようである。
そのほとんどが都道府県単位の自治体とその森林組合との共同事業。森林組合から集約される間伐材などを活用しながら運営されるようである。説明の後、バイオマスやこの木質バイオマス発電にかかわる質疑応答を約40分行い、解散した。
今回の見学、会社紹介にあたっては工場長はじめ工場のスタッフの方、取締役のK氏、OBのI氏には非常にお世話になりました。
間伐材などの有効活用の一端を聞かせていただき、我々の活動にも励みになった気がしました。
研修室での説明・紹介 |